けっこう久しぶりになりますが最近の読書事情(マンガを除く)

ゴールデンスランバー/伊坂幸太郎
今年のゴールデンウィークに仙台に行ったときに、同行した友人に仙台を舞台にした伊坂幸太郎原作の映画があると聞かされて興味を持っていました。ただここまで読んだ伊坂作品にピンと来るものが少なく躊躇していたところ、ゴールデンスランバーの文庫が出ていて買ってみることにしました。結論としては僕が読んだ伊坂作品の中では最も好きです。簡単にいうと首相暗殺の罪を着せられ逃げる主人公の話なのですが、ラストはもう少し現実的ではなく、それこそワンピースの各エピソードのラストのようなすっきり感のある終わり方をしてほしかったと僕は思いました。それでも十分におもしろかったです。


UFO大通り/島田荘司
ちょっと強引さも感じられますが、安心して読める御手洗ものでした。島田荘司ファンなのであんまり公平な評価ができる気はしないですが、期待を越えもせず、下回りもせずといったところでしょうか。過去の名作群にはちと及びません。


謎解きはディナーのあとで/東川篤哉
お嬢様刑事と執事探偵の話で2人の絡みが一番の売りとなっています。確かにそこはおもしろい。三洋堂で平積みにされていたので買ったのですが、70点くらいを期待したら65点だったという印象でした。肝心の推理部分が弱いというか、強引というか、探偵役のすごさが感じられず、ただ都合よく事件が解決する印象でした


女子高生ちえの社長日記/甲斐荘正晃

もしも女子高生が社長になったらという話ですが、野球部のマネージャーがドラッカー~に比べると、話としての盛り上がりにもかけるうえ、何の足しにもならないという、ただの読みやすい本でしたね


30代にしておきたい17のこと/本田健

なんというか教科書のような内容というか、ピンときませんでした。僕はこういった本を読むときは、良いことが書いてあるんだからなるべく鵜呑みにしようと思うことが多いのですが・・・これはそこまで思うこともできずに・・なんというんでしょうか、たとえるなら「泥棒はいけないよ」って書いてある感じでした


まずはアパート一棟買いなさい/石原博光

なんとなくアパート経営なんて塾と共存できるんじゃないかと思い読んでみました。大変わかりやすい内容で、具体的にイメージも持てて良い本だったと思うのですが・・・自分はアパート経営がやりたいわけではないなぁと再確認してしまいました(笑)


会社をつくるメリット・デメリット/井上修

先日も中3の授業で生徒たちに税金の話を少ししましたが、個人事業主から会社にした方がいいのかを調べようと思い読みました。もちろんおもしろい本ではありませんでしたし、悪い本ではないと思うのですが、驚きは無かったです




意外と本を読んでいないですね、これくらいだったら1カ月で読めそうですが、2カ月ほどかかっています。マンガを読むペースも鈍ってますね

こういったところからも受験が近づいてきていることを感じます
2010.10.17 読書の秋
ここ最近はマンガをよく読んでいるので本を読むペースは落ちています

そんな中読んだ本は3冊

「イナイ×イナイ」森博嗣(☆☆)

森博嗣の新シリーズ、今のところ前作までのつながりがどこにあるかはわかりませんが
ここまでついてきてしまったのだから読み続けるしかないですね
まるでそれはナメック星以降のドラゴンボールのよう
つまらないわけじゃないんだけどな~~って感じ


「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら」岩崎夏海(☆☆☆☆)

ちょっとサービスで多めに星をつけておきました
ドラッカーのマネジメントを野球部に活用する女の子の話ですが
物語としては期待せずに読んでいたため、最後の展開で不意をつかれ
かなり感動してしまいました
「マネジメント」をかなり要約し、ストーリー性をもたした形になっていますが
僕くらいの経営者にはちょうど良いって感じでした

「アリアドネの弾丸」海堂尊(☆☆)

チームバチスタから続く桜ノ宮サーガも、森作品と同様にはまったら
気軽に抜け出せません、たとえそれがおもしろくても、たいしたことがなくてもです
会議の場面をおもしろく書く力がもう少しあれば、最初から最後までおもしろく読めるのですが


本の代わりにマンガは大量に読んでますよ

ここ最近読んだ漫画は

あしたのジョー、さくらの唄、少女ファイト、ぼくの地球を守って、うずまき、カリクラ、ガンバ!Fly High、よんでますよアザゼルさん、聖☆おにいさん、闇金ウシジマくん・・・その他続巻のもの

概算で100冊ほどかな?

読書の秋を体現してますね
さすがに夏期講習とフェスがかぶってる時期は読書のペースが落ちますね

「ジョーカー・ゲーム」柳広司
初めて読んだスパイ小説
初めてなのでスパイ小説のスタンダードがどんなものなのか
そもそも他にスパイ小説ってあるのかすらわからないけど
読みやすくすぐに読了した

「ダブル・ジョーカー」柳広司
ジョーカーゲームの続編
最初のインパクトは薄れたものの、安定しておもしろい
また続編が出たら読みたい

「ジェネラルルージュの伝説」海堂尊
逆にシリーズものだけど読みやすい
やはり速水には華があるなぁ

「ひかりの剣」海堂尊
速水と清川の学生時代の話
ちょっと速水が武士っぽい印象で医師になってからとは
雰囲気が違う気がしたけど
すんなり読めたしおもしろかったです
タイトルだけが弱い気がする

「ηなのに夢のよう」森博嗣
シリーズものなので面白く読めるけど
これ単体ではとても人にすすめられたもんじゃない
過去作を読んで来てこそという印象です


「獣の奏者 外伝」上橋菜穂子
話の隙間を埋めるエピソード達
バックがしっかりしてるから安心して読めた
獣の奏者が好きな人にはおすすめ



思った以上に本が読めない3カ月でした

また少しずつ読んでいきたいと思います

読書をすすめる以上

まずは僕が本を読まないとね
2010.06.09 5月の読書
この1ヶ月くらいに読んだ本の紹介

「ゲームの名は誘拐」東野圭吾(★★★★)
時代背景が古いので、ちょっと今読むと違和感を感じるけど
それでも面白かった。自分がこの小説のどこに惹かれたのかは
思い返しても分からないが
一晩で一気に読んだのだから間違いない
エンタテイメントとして楽しめたのかもしれない

「白い家の殺人」歌野晶午(★★)
これまた時代の古さを感じさせる作品
小説にあまり時代特有の雰囲気を持たせてしまうと
後世の人が読むとき違和感ばかり感じさせてしまうという欠点がある
もちろんおもしろい作品はそれを全部吹っ飛ばしてくれるけど
この作品はふっ飛ばしきれなかったかな


「卒業」東野圭吾(★★★★)
加賀シリーズの1作目、最も正統派推理という印象を受けた
時代背景の古さは感じさせるし、トリックに感銘はうけないけど
面白く最後まで読めた

「眠りの森」東野圭吾(★★)
加賀シリーズ2作目、あまり印象は深くない
刑事になった加賀の恋愛模様が書かれているのが貴重かな

「どちらかが彼女を殺した」東野圭吾(★★★)
加賀シリーズ3作目、犯人候補2人のうちどちらが犯人かを当てる形式
なんと正解が最後まで明かされない。巻末の解説を読んでようやく犯人がわかった

「悪意」東野圭吾(★★)
加賀シリーズ4作目、一番微妙な印象
犯人が誰だかわかった状態ですすむ形式が多いように思うのだけど
今回の犯人役にはまったく感情移入できず

「私が彼を殺した」東野圭吾(★★★)
加賀シリーズ4作目「どちらかが・・・」と同じく犯人当て形式
ただし今回の犯人候補は3人
解説を読んで答えが分からず、ネットで正解を検索したのだけど
正直納得できない、現象としては納得できるのだけど
そこまで複雑に絡み合う必然性が感じられない
あいつが犯人なら、もっとシンプルにやれたはず

「嘘をもうひとつだけ」東野圭吾(★★)
加賀シリーズ5作目にして短編集。不倫の末だんなを殺す計画をたてる話だけが印象に残ってる
全体的に小粒な短編集

「赤い指」東野圭吾(★★★)
加賀シリーズ6作目。気づけば正統派推理としてスタートした印象の東野圭吾もすっかり社会派という感じになった
今回の赤い指は最後のどんでん返しがすごかった(冷静になればそんなのあるのか?と思うけど)
読めば冒頭から出てくるからわかることだけど、犯人のガキがまじむかつく
本当にむかつく。そしてその原因はやはり親にあるのだと思う
さすがに読書量は減ってきています

「新参者」東野圭吾(★★★)

なんというか読みやすい本でした。最後まですらすら読めた
今ちょうどドラマもやってるみたいですね
この本を読んでいて自分のミステリーの好みもはっきりしてきました
僕は明確な謎が提示され、その謎を解く過程が描かれているミステリーが好きなようです
そういう意味ではこの新参者はちょっとした謎が提示され、次にそれが明かされてを繰り返していくので
好みとずれているとも言えます

「放課後」東野圭吾(★★★)

★4つと迷いましたが、やっぱりデビュー作
荒削りな部分も多く感じられたので★3つとしておきます
そういう意味では作家の成長というのも感じました
この本は未読のつもりで買ったら、どうやらどこかで読んでいたようで
真犯人やトリックがぼんやりとわかってしまったのが残念でした
未読だったら★4つかもしれません
2010.04.01 34冊
意識的に本を読む量を上げてみたこの3ヶ月

合計して34冊の本を読んでいました

もちろんマンガは除いてです(笑)

今回本を読む量を上げた1番の理由はおもしろいからです

生徒達に本を読んで欲しいからです

別に僕が本をたくさん読んだからといって、生徒が急に本を読み出すまでは期待していませんが

子ども達の周りに本を当たり前のようにたくさん読む大人がいるということは

とても大切なことです

だって僕は国語力向上の究極の近道は「読書」だと思っていますから

そのためには近くにいる大人たちが本を楽しそうに読まないといけません

大人がやってる楽しそうなことって

子ども達からしたら興味津々のはずですからね

周りの大人が本を読まずに生徒に本を読めといっても本は読みません

塾内では徹底的に読書を肯定する発言と態度を取る

これも蒼心塾の国語力向上作戦のひとつなのです
「密室殺人ゲーム2.0」と「なぜ社長のベンツは4ドアなのか?」を読了

「密室殺人ゲーム」歌野晶午(★★★)

前作の王手飛車取りと大きく印象を変えるところはなかった感じ
トリックが好きで色々と読みたい人にはおすすめだけど
万人にすすめられる印象は無い
どうやらミステリ大賞を取ったらしいけど、そこまでのインパクトは無かったかな
辛口ですが★3つなので、けっこう面白かったことは間違いないです

「なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?」小堺桂悦郎(★★)

流行った頃に軽く読んだことがあったんだけど、改めて読んでみました
やっぱり環境や立場が変わると、本を読んだ印象も変わるだろうからね
結論から言って昔よりは学ぶところがあったけど
やっぱりこの人の文章は分かりにくい
分かりにくいから後半につれてなるほどって思うよりも
読む気が徐々にうせていく感じ
タイトルの出落ち感が強い作品です
ちょっとラッシュライフに読ませる力が無く

読み終わるまでに思わぬ時間がかかってしまいました


「密室殺人ゲーム王手飛車取り」歌野晶午(★★★)

キャラの個性は伝わってきたのだけど、キャラの魅力が足りなかった印象のある作品
ストーリーは元々非現実的な設定なので、そこはあんまり気にならなかった
というかどうでも良かった
本格ミステリー好きなら楽しく読めると思う
逆に嫌いなら、まったく面白くないのかもしれない

「ラッシュライフ」伊坂幸太郎(★★)

なんというか悪い点は浮かんでこないのだけど面白くない印象が強かった
読後感も「ふ~~ん」って感じ
夢中になって読めず、ダラダラと読んだ
もしかしたら僕が群像劇苦手なだけかも
ただしリストラおじさんと犬のコンビだけは良かった
「天地明察」と「葉桜の季節に君を想うということ」を読了しました

「天地明察」沖方丁(★★★★)

江戸時代の棋士であり、学者でもある渋川春海を主人公に据えた時代小説です
作者にとっても初めての時代小説ということですが
僕自身、普段はほとんど読まないジャンルです
結果としては読んでよかったです。最後まで新鮮に楽しく読めました
さまざまな天才達の競演には素直に興奮しましたし
やはり江戸という時代は常に「身分」との戦いがついてまわります
「身分」と「自己」の折り合いをつけるのに苦しんだ人は相当多かったのではないかと考えさせられます
これを期に時代小説をたくさん読もうとは思いませんが、よく名前を見かける作家なの沖方丁の他の作品もまた読んでみたいです

「葉桜の季節に君を想うということ」歌野晶午(★★★)

本格ミステリ大賞の受賞作ということで
これは本格ミステリ好きな僕としては読まないといけないだろうと思って購入しました。
メイントリック(トリックと言う言い方が正しいかどうかは置いといて)には
完璧にだまされましたが、それは作者が読者に対してしかけた謎であって
犯人が探偵役にしかけた謎とは違うというところが、面白さの割りに評価が高くない理由です
ただ作品のタイトルは非常にきれいで、それだけで★ひとつおまけしたくなります
それすらも作者の心理的トリックなのかもしれませんが
2010.03.25 天地明察
江戸時代の学者渋川春海を主人公に据えた歴史小説を「天地明察」を読んでいます

いや、正確には読んでいる途中です

本来なら読み終わってから書くべきなんですが、この本とてもおもしろいです


僕の中の「おもしろい」の基準のひとつに

新しい世界を見せてくれるかどうか?というものがあります

なんだこれは?という驚きが興奮を呼び、おもしろさにつながる

そういう面白さを常に心の隅で求めている自分に気づくことがあります

高校時代に初めて島田荘司を読んだとき

大学時代に初めて松本大洋を知ったとき

京極夏彦を知ったとき、初めてフェスに行ったとき

それまで知らなかった世界の扉を時に激しく、時に優しく開いてくれるような

そんなものに触れたとき、僕は素直に面白いと認めることができます

さてこの天地明察、中学生にはまだ難しいかもしれませんが

保護者の方で本が好きな方は読んでみてはいかがでしょうか?

一応、時代小説という体裁をとっていますので、少し読みにくく感じる部分もありますが

そういった文を読んでいる自分にまたニヤニヤしてしまう

自称「天才」の僕にはちょうど良い本です

まだ3分の1ほど残してはいますが

良い本に出会えて幸せな気持ちになったので、ブログを更新してしまいました

それではあちら側に戻ります