塾に着いたら電話が鳴りました。
液晶に表示されていたのは卒業生Sの電話番号。
塾を卒業してからもう3年が経とうというのに、いったい何の用だろう?

うちの塾にとって2期生にあたる、Sの学年はものすごく勉強が苦手でした。
聞くところによると、小学校時代には学級崩壊のような時期もあったようです。

それこそ、塾で数学の授業をしていても「等しい」という言葉の意味から説明しないといけないような
そんな学年でした。
S自身もも、当然勉強が苦手。
口を開けばすぐにマイナス発言ばかり(笑)
それでもプライドは高く一応言われたことはやろうとする。
そんな印象が今でも残っています

今思えば、よくSたちは塾に通い続けてくれました。
当時のうちは今よりもかなりスパルタ色が強く、日付が変わってもできるまでやらせるのが当たり前。
偏差値でいえば30台が当たり前の彼らの代にはかなり大変な環境だったはずです。

電話に出てみるとS本人からでした。
内容は進路決定の報告。
春から私立大学の英米学科に通うそうです。
まずは進路の報告をしてくれたことにびっくりしました。
次に高校に入っても勉強は続けてくれたんだな~と嬉しくなりました。

とにかく思いつく限りに大絶賛していたら、Sが驚く言葉を口にしました。

「中学時代に塾でがんばった経験があって良かった」

・・・そうか。そう思ってくれるんですね。

正直言って、僕は誰かのために塾をやっていると胸をはって言えません。
自分が楽しいからやっていると思っています。
だから生徒のためになればいいとは思うけど、
そこにどれくらい真摯に向き合えているのかは自分でいつも疑問に思っています。
そんな僕の塾に通って良かったと言ってくれる。
卒業当時の一時の感情ではなく、何年も経って、振り返ってもまだそう思ってくれる。
これはすごくうれしいことです。
また一つ塾を作った意味ができました。

僕が自己満足のために始めた塾に、生徒たちがたくさんの意味をつけてくれます。
自信も、意味も、大事なものは全部生徒達からのもらいもんです。
だから、せめて彼らを失望させるような塾にならないようにしよう。
「がんばろう」
素直にそう思わせてくれる電話でした。
Sありがとう!
俺もがんばるな!!

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